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認知症サポーター養成講座を開催しました。

認知症サポーター養成講座を開催しました。

「かたり~の」からはじめる共助

さる4月26日(金)の午後、大同みどりクリニックにて「認知症サポーター養成講座」を開催しました。

金曜日の午後のみどりクリニックといえば「かたり~の」。そう、認知症カフェ「かたり~の」の時間に、いつもカフェに集ってくださる地域の方々が参加しての講座となりました。

カフェ「かたり~の」がオープンして今日でちょうど1年。この間、ほぼ毎週開催し、ちょっと物忘れが気になる、ご自身の認知症予防、ご家族に認知症の方がいる、気軽に語らう場がほしい…そんな地域の方々が集ってくださっています。そして「認知症」についての医師の話を聞いたり、歌を歌ったり、ゲームをしたり、認知機能低下予防の体操をしたり、おしゃべりして楽しい時間を過ごしています。

そんな中、もう少し認知症について学び、身近に認知症の方がいたら、助けられるようになろう!という趣旨で企画しました。

講師を務めたのは、社会医療法人宏潤会のスタッフで、「認知症ケア上級専門誌」「認知症サポーター養成講座キャラバンメイト」の資格を持つ石原千洋子。70代の方を中心に20名が参加し、認知症の基本知識、サポーターの役割、患者本人の気持ちや対応方法などをいくつかの症例をもとに学びました。この講座を修了すると「キャラバン・メイト」として登録され、「オレンジリング」というブレスレットを授与されます。これは身近な認知症の方をサポートする構えが整った、というしるし。

65歳以上の認知症の人は、2025年には当該年代人口の約20%に達すると言われるなか、「認知症はお互いさま」。コミュニティのなかで、共に助け合うことが大切になってくるのです。皆さん、ご参加ありがとうございました!

参加者の感想

  • (認知症介護を)経験していますので、身につまされました。息子や孫にもこういったチャンスをどこかで持ってもらえたら、と思いました。私自身は義母の認知症を見ていて本当に大変でした。いまは今度、私が認知症になるのか心配。この講座は若い人に受講してもらいたいです。
  • 3つの「ない」(驚かせない/急がせない/自尊心を傷つけない)を頭に入れてやっていきたい。
  • いままで認知症の詳細を知りませんでしたが、今回かなり参考になりました。カフェに参加して理解を深めたいです。
  • テキストと映像と説明により、よく理解できました。今後、認知症の方に接するときには「理解している」ということを話してあげたいです。カフェは有意義で重要。期待しています。

 

「認知症サポーター」とは

「認知症サポーター」は、急増する認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人、その家族に対してできる範囲で手助けすることができる人のことで、国はこのサポーターを全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりを進めることを目指しています。認知症サポーター養成講座は、NPO法人地域ケア政策ネットワークが運営する「全国キャラバン・メイト連絡協議会」が中心となって、全国の地域や職域団体、住民講座、小・中・高等学校などで開催されています。

 

認知症サポーターに期待されること

  1. 認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
  2. 認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
  3. 近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
  4. 地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。
  5. まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。

(厚生労働省ウェブサイトより)

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